StudioLifeという男性ばかりの演劇集団がある。彼らの解説はその道の方に譲るとして、今回発表されたスタジオライフの人気メンバーが客演する「あらしのよるに」の制作概要を少しだけ掲載しよう。
「あらしのよるに」は今さら言うまでも無く、絵本作家であり、小説家であり、造形作家でもある(まだまだ呼称は多いが)きむらゆういち氏のベストセラー作品である。累計で300万部を売り上げ、一昨年はアニメ映画としても公開された。日本アカデミー賞でアニメ部門の優秀賞も獲得し、先日は地上波でもO/Aされたのでご存知の方も多いだろう。
アニメ映画で公開されたり、絵本というメディアである事から、子供むけの作品と誤解する諸兄も居るだろうが、実は大人が十分楽しむ事ができる中身の濃いエンターテインメント作品なのだ。もちろん子供に見せて害がある訳でもなく、皇室でも根強い人気が有る。紀子様が男子を出産されたと報ずるTVニュースでは、子育ての際に「あらしのよるに」を始め、きむらゆういち作品がプリンセス達の情操教育に役立っていると紹介していた。
今回、大人が堪能できる本格派ミュージカルとして公演される事となり、そのキャスティングにスタジオライフから数名の俳優が選ばれたのだ。ロミオとジュリエットの稽古の合間を縫って深夜に行われたプロデューサー面接。実舞台での役作りの様子も繰り返し観察された。そうした上での決定である。配役は以下のとおり。
[ガブ 山本芳樹]
陽気で友達思い。小動物を助けるなどオオカミらしからぬ優しさも持ち、ちょっと落ちこぼれに属する。メイに対しては強いフリをする。
[ギロ 岩崎 大]
オオカミ族のボス。掟を破ったガブを追う。片目・片耳で親友の息子ガブを追わねばならない立場に苦悩。
[バリー 奥田 努]
オオカミ族のNo.2としてギロをおだてるお調子者。一族きっての追跡の名手。
[タブ 林 勇輔]
ヤギのメイの兄貴分。臆病だが面倒見のいい性格。小さい頃からメイが好き。
他にも数名スタジオライフからの出演を現在検討中である。誰に参加していただくか、悩ましいばかりだ。
ところで、もう一人?の主人公、ヤギのメイはスペースクラフトから吉野紗香さんに出演してもらう事になっている。舞台だけでなく映画、TV等でも活躍中の彼女は大の犬好きだという。狼との異種愛をどの様に演じてくれるかも期待したい。
彼らは客演という形で本作品に出演する。横山由和という大演出家の下で演ずる他流試合。スタジオライフの四天王が、これらの役柄をどう解釈しドラマを作り上げるかが大いに楽しみである。
喰う側と食われる側に芽生えた愛情は、ある意味でスタジオライフが得意とする、耽美な愛情を、形を変えて披露してくれるのでは無いだろうか?
2007/June/07
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Studio Lifeのファンクラブだけに許諾した、ミュージカル「あらしのよるに」のチケット先行予約は、インターネット+電話予約ともに受付を終了した。ライフ四天王が参加することを明示したためだろうか?予約の数字も様々な問い合わせもそれまでとは異なり、格段にアップしたそうだ。
一部にはこの作品が"スタジオライフのファンが求めているライフ像とは異なる"様に理解されているせいか、ファンの皆さんがどれだけ興味を持って下さるか持ってくださるか、気がかりだという声があったのは事実である。
ロミオとジュリエットの公演中、紀伊国屋ホールで耳にしたのは「今度のライフ公演であらしのよるにを上演するのね?子供が見たいと言っていたワ。。。主人にもライフの公演に"子連れで"行って来ると堂々と言えるワ!」なんて会話であった。
メディアが絵本であったり、映画がアニメであったりした為だろうか?どうしてもこの作品が子供向けと思われがちなのは、仕方ないことなのだろうか?前回のメッセージにも書いたのだが、見るものの感性で「狼とヤギ」の種を超えた愛情をどのように受け止めるかで、作品の奥行きが様々に変わるのだと申し上げたかった。
ライフ四天王だけでなく、彼の劇団からはもう数人の出演が見込まれている。どなたにオファーをすれば良いのか、頭を悩ませている私である。どなたか「この人よ!」と推薦していただけたら、どんなに有難いことだろうう。それにしてもこの劇団には逸材が多く揃っている。許されるなら、定期公演であまり表に出るチャンスの無い俳優さんにも出演をしていただきたいものである。動物の姿を借りることでライフメンバーとして固定された役柄とは異なる役作りに挑戦していただけるかもしれない。
いずれにしても、劇団の方ともう少し突っ込んで話し合う必要があると感じている。
そうそう、四天王の面々にR&J公演後、出演についてオファーをしたのだが、彼らと「食事会をしよう!」と約束をしたのだった。(正確には今度呑みに行こう)その時にでも相談してみようかな…
岩崎君は結構お酒を飲むらしい、芳樹君は朝まででもOK、奥田君と林君はあまり飲まないと聞いていたので、岩崎君に水を向けたら、奥田・林両名とも「イヤイヤ僕らもガンガン飲みますよ!」と切り込んできた。
若いアーティストと酒を酌み交わすことが出来るのは、プロデューサーに与えられた、ささやかな特権かもしれない。来月ならスケジュールもまだ調整できるし。。。おっと、そんなに先延ばしにできる猶予もないな、まずはマネージャーのN氏と相談だ。
2007/June/12
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週末の夜遅い時間に気づいたメール。スタジオライフの敏腕マネージャN氏からのものだった。「あらしのよるに」の告知について、ライフとしてはまだまだと考えてくださっているようで、これから架かる小屋で告知のチラシを配ってくださるとのお申し出、ありがたいことだ。
私が悩んでいた、スタジオライフからの追加出演者についてもN氏なりのオファーを頂戴した。ファンクラブの方からも(ライファーと称するそうだ)色々とご提案のメールを頂いているのだが、ご本人達とお会いして確信を持ちたいと言うのが、私の我侭な方針なので何とか今週中にそんな場を用意していただきたいと願うばかりである。
N氏からは山本芳樹クンが客演中の『モスクワからの退却』へのご招待を頂いた。芳樹君とはオーディション面接、ボーカルのデモ録をして依頼、稽古中という事もあって、お会いする機会を逸していた。本格的な演目没入の前に是非直接お会いして、気持ちを共有しておきたい。
このお申し出を有難くお受けし、「あらしのよるに」の成功に繋ぎたいものだ。
2007/June/17
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ガブ役を演じてくれる山本芳樹君が出演している『モスクワからの退却』千秋楽公演を観てきた。彼らが暮らす室内を表わす大道具は、場面により芳樹君演じるジェイミーの部屋になったり、父エドワードの引越し先になったりする、シンプルな構成だが照明とともに、なかなか奥が深い演出であった。
生で芳樹君が演ずる舞台を見るのは、実は今日が初めて。最近の役者達が陥っている「早口で悪い滑舌」現象も無く、安心して舞台に没頭できた。役柄の設定もあるのだろうがシリアスなストーリーに彼のキャラクターはぴったりのものだと感じた。
たまたま隣席がライフの三上さんであったので、ライフ的演技と客演における演技の違いをリアルに感じ取れたのかも知れない。
さて、公演後に尋ねた楽屋では、大役を果たした芳樹君に「あらしのよるに」の木村プロデューサーが「役者として肥やしになる舞台経験をなさいましたね」とねぎらいの言葉をかけた。
さあ、芳樹君これからは歌のトレーニングと狼サンの日々がまっていますよ。期待しています。
2007/June/20
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6月17日のページでも取り上げたが、ミュージカル「あらしのよるに」にスタジオライフからもう3名の方が出演してくださる事になった。先週の金曜日銀座のオフィスで行った面接で正式に決定した。
junior6の下井顕太郎君とjunior8の政宗君である。
下井君、受答えもハキハキしていて普通の会話でもしっかりと通る声である。演技にかける熱意のようなものがひしひしと伝わってくる。政宗君も同席の先輩を立てつつも"意気込みでは負けません!"としっかりと主張をされていた。こいつは楽しみな事になってきたぞ。。。
それにしてもスタジオライフの諸君、HPで紹介されている写真よりも、実物のほうがずっとハンサムで存在感があります。写真家さんの問題ではなく、ご本人が発するオーラのようなものがさらに強力だという事なのだろう。
この二人にはやはり狼さんになりきっていただく事になりそうである。
そうそう、あと1名の強力な出演者、スペースの関係で後日に回させていただきたい。彼にはヤギさんが良さそうである。。。
2007/July/01
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オケピット席に続いて、S席を原作者きむらゆういちさんのサイトから引継いで、販売斡旋できることになりました。ミュージカルを観劇する場合は視覚だけでなく、聴覚も満足させたいですから、巷間のチケット・ボックスの扱いは知りませんが、この席はかなり喜んでいただけるエリアが多いように感じます。数に限りがあるのが申し訳ないです。
フジテレビ系で朝オンエアされているめざにゅーにYY君とTO君が出演する事になりました。あらしのよるにを番組内で紹介してくれます。ファンの方は必見ですね。 明日収録の予定です。
2007/July/10
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昨日アナウンスしたように、今日はCXで(フジテレビのこと)で収録がありました。地下にある駅構内から地上にでると、タイトル通りのような、まるで嵐のような土砂降りで、仕方なく再度地下売店に戻り、傘を購入。地上に出たら雨はすっかり止んでいた。。。ほんの1分あるかないかのタイミングの悪さ。傘、500円もしたんだぞぉ!
気を取り直して収録スタジオにYY君、TO君、マネージャーのN氏と移動する。スタジオで発見したのはTO君は相当のエンターティナーだったこと。詳しくはオンエアを見てください。
その後品川で一杯空けて、一応解散。呑み足りないYY君と僕は恵比寿に移動してまたも飲み直し。じっくりと彼の人生観と今回の「ミュージカルあらしのよるに」に向かう心境を傾聴できたのは何よりであった。
今夜は大分お酒も入っているので、詳細は明日(多分)お伝えします。
だけど某すももさんのブログにはすでにこのニュースが。。。情報網が発達している昨今ですね。明日ならその模様、写真でお伝えできるかな?
2007/July/11
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あまりにも紳士かつ真摯な思いを熱く語る、好青年奥田努君。一言ひとこと間違いの無いように言葉を選んで話す芳樹君。ふたりとも双眸には既に狼のような研ぎ澄まされた光が宿っていました。
収録を終えて杯を交わしながら言葉を交えたときに、そんな印象を受けてしまいました。こちらはもう少しリラックスしてはなしが出来ると気楽に考えていたものだから。
ところがさかのぼってビデオ収録のときの両名といったら、まったく別の人格で楽しくハシャイで撮影スタッフを爆笑の渦に巻き込んでいました。収録のワンカットをご覧になりたい人は、西の空にむかって「わぉ~ん」と遠吠えをしてからこちらをクリックしてください。フジテレビの担当プロデューサー阿部さんのお許しで、特別に公開します。
皆さんのブログを拝見していたら、めざにゅー出演のことや、もう1名の配役について、色々とコメントされていらっしゃるのを拝見しました。以下情報です。
めざにゅーの出演は今のところ7/31早朝の4:40頃からになっています。あくまでも予定です。公器であるTVですから、特別な事件があったりしたら、ふっとんでしまうのが定めです。運良くOAになったら、7分くらいは出演する事になりそうです。つまらないコメントを出す人のときは5分くらいに切ってしまうそうですが、今回の両名は編集に困るほど、爆笑続きだったんです。OAが楽しみです。
2007/July/12 |
ミュージカルというからには歌わなければならない。海外作品を買ってきて日本でカバーするのと違い、"あらしのよるに"はオリジナル・ストーリーだから、これから曲作りをしていくことになる。そうなると出演者の声質やキーにあわせて作曲をする事が出来るのだ。そんな訳で昨夜はガブ役の芳樹君とギロ役の岩崎君の声質とキーを確認する作業を行った。
担当してくれたのは"映画あらしのよるに"でも美しいシンフォニーで我々を感動させてくれた、作曲家の篠原敬介さんと東野克さん。西永福にある東野さんのスタジオ伽羅で行った。
孤児のミューズたちの稽古で忙しい岩崎君の稽古が終わってからの作業となったため、開始は夜の10時となってしまった。皆さんお疲れ様です。
舞台での発声が役立っているのか、二人とも予想以上に音域が広く、男声としても魅力ある低域まで使える事が分かった。彼らの緊張が解けたのは二人を送る車の中、やっと笑顔が戻ったのだった。どんな曲ができあがるか楽しみである。
それから、チケットの郵送ですが、事務局に一任してあります。送料には郵便料金だけでなく、スタッフの方の人件費や事務局さんの運営費等も含まれていますので、どうぞご理解ください。
2007/07/14
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発声練習:ピアノで音を探る |
篠原さんの指示に従って声を出す大ちゃん |
東野さんから様々な質問が |
緊張気味の芳樹君 |
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